2010/08/12
☆男物浴衣 裁断・標し付け・お衽の額縁の作り方☆
洋服地で作る 男物単の着物の作り方レポート1
☆男物浴 衣衿の準備(掛け衿付け)・男物の袖の作り方☆
洋服地で作る 男物単の着物の作り方レポート2
続いて、3回目は、縦縫い(ミシン縫い)の後の縦ぐけと裾ぐけのレポートをします♪
標し通り背縫いを縫った後、衿方明きを右手に持って手前にキセ(折る)をかけます。
※ 背縫い代は左身頃側に折ります。
後ろ揚げの脇の縫い代は縫いません。
背の待ち針を打つ時は、キセ(折り目)がきちんと揃う様に気をつけます。
背と揚げの縫い代は、パカパカ動かない様に留めます。
前身頃の揚げも同様に、脇の縫い代は縫いません。
お衽付け代は縫います。
脇の待ち針を打った所です。
後ろ揚げの位置より、前揚げの位置が下になっているか確認します。
袖付けの標しより4mm位外に折り目を付けます。
こんな感じに揚げの縫い代を斜めに折って落ち着かせます。
脇の裾の縫い代をザクザクと綴じます。
裾の縫い代の所では、脇の縫い代の半分位の所まで鋏でカットします。
脇の縫い代は半分に折り、袖付け辺りは、こんな感じでマチ針を打ち、
2cm位の間隔で縦ぐけをします。
脇の縫い代がプカプカ開いている部分は・・・
隠し綴じをします。
お衽付けが終わったら、お衽ぐけをします。
脇と同じ様に裾綴じをしてから、1cm位切込みを入れます。
ちょっと見えずらいですが、1cm位の折り目を付けてマチ針で留めます。
お衽のくけは衿付けの流れの標しの交点から4~5cm位上までくけます。
(この部分が、教室でよく質問されました。ココの部分は女物の仕立てと同じです)
くけの間隔は、1cm位の間隔でくけます。
裾ぐけのポイントは、背、脇、お衽付けのキセを潰さない様に、
小さく出たり入ったりと二回ぐらい繰り返し留めをします。
お衽の裾ぐけの留めの部分です。
裾ぐけの完了です。
縫い代部分に切り込みを入れると、裾ぐけの時、
ゴロゴロしないので、くけ易く仕上がります(*^_^*)
裾ぐけまでで、一旦、終了♪
長いレポートを 最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
以前、着物教室の指導を少し した事が有りました。
その中で、感じた事は、和裁を普段からやっていて当たり前と思っていた事が・・・
知らなかったり、着物のそれぞれの名称「お衽、剣先、掛け衿等」
今回は名称の説明は省略しましたが・・・
和裁の世界の専門用語「くけ・キセ・運針等」ももちろん知らない人の方が多いです。
難しいけど、覚えてしまえば、大したことは有りません。
全く和裁を知らない方に上手く伝わるか判りませんが、写真を沢山載せてレポートしてみました[#IMAGE|S58#]
もし、男物の浴衣の作り方で、判らない事等有りましたら、コメント欄よりお願いします。
着物を作る作業は、とても大変な作業ですが・・・
日本の民族衣装である着物に目を向ける機会と思っています。
次回、衿付けと袖付けのレポートをしたいと思っています。
男物の着物(浴衣)を作りたい方の検索が多いので、私自身、驚いています。
私のレポートが、皆様のお役に立てれば幸いです。
happy2525mama
コメントの一覧
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寸法はどのように決めればいいのですか?
いろいろ調べましたが素人&頭が悪いのでよく分かりませんでした。
わかりやすく解説お願いします>m<
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まっちゃま様 ご質問ありがとうございます。
『Eー刺繍工房 データー倉庫』
★洋服地で作る男物単着物・裁断図・標付け図・見積もり寸法表★ に、詳しく書いてあります^^
女物の着物と男物の身幅の計算方法が違います。
男物単衣長着裁断図 ・ 男物単長着標付け図 ・ 見積もり寸法表 男物単長着
の詳細等をダウンロード出来ます^^
参考になれば、幸いです。 頑張って下さい。
http://e-shisyu.seesaa.net/article/141656962.html